☆東京は桜の季節の後半に入っている。これから八重桜の季節。
☆僕はいつの頃からか、この八重の桜が好きになった。どうしてだかはわからない。
☆濃いピンクが好きなのか、重々しい感じが好きなのか、匂いが好きなのか・・・この暖かい気温がそうさせるのか。
☆この数年(だか数十年だか)、多種類の桜を町のあちこちで見受けるようになった。
☆早咲きもさることながら、桃かな?と思うような濃い色のものが多い気がする。
☆個人的な感想を言えば、町中でソメイヨシノの季節にそれ以外の桜が咲くのはあんまり好きではない。
☆特別ソメイヨシノが好きだというのではない。
☆季節感が狂うのだ。
☆だけど、それだけじゃなくて、身に覚えのない時期に(1週間ずれても)、身に覚えのない色で身に覚えのない樹形の桜らしきものが咲いていると、戸惑うのだ。
☆「この花は何とか桜だ」と特定できないことも原因の一つだと思うのだが、どうやら「桜は日程を同一にして一斉に咲くものだ」という固定意識がこびりついているからだと思う。
☆似たようなものでも、どうしてか、「梅」は許せるのだ。多分品種改良もたくさんあるし、昔から多品種で、咲く時期もずれるからなんだと思うんだけど。
☆ともかく、ソメイヨシノが終わったら次は八重桜なんです。
☆八重桜は、もしかしたらいろいろな品種があるのかもしれないけど、匂いが「桜餅」の匂いがするし、だからかもしれないけど、「おいしそうな」形をしているのだ。
☆先週、上野の文化会館でのコンサートの余白時間で、大騒ぎの上野公園を散歩した。
☆数十年前に一度だけ、同じ事をやった記憶があって、なんだかうらやましかった。
☆ソメイヨシノはなんだかんだいっても、僕の春の記憶に深く突き刺さっているんだな。